母が2か月ほど前に旅立ちました。
4月中旬に誤嚥性肺炎を起こして、夜中に救急搬送されてから約1月半、病棟の方が気付いた時には既に心肺停止で、誰からも見守られることなく独りで逝ってしまいました。
そのせいか、いまだに実感がありません。声を上げて泣くこともしていません。私たち母娘は仲が良いというよりも、共依存的な関係にあったため、母がいなくなったら私は生きていけるんだろうか…と、正直不安に思っていました。が、しかし、幸か不幸か、認知症により少しずつコミュニケーシが難しくなっていき、最終的には私のこともわかったりわからなくなったりしていたことで、ゆっくりと心の準備ができていたのかもしれません。英語では認知症のことを『A Long Goodbye(長いお別れ)』と表現するらしいですね。
でも、ふとした瞬間に、母を思い出しては涙します。
小学2年生の夏休みに、母方の従兄弟たちで離島にある母の実家に集まりました。たしか、1週間ほど滞在していたのかな?途中で私たち兄妹を残して、母だけが先に家に帰りました。当時の私は、母と数日離れるという経験をしたことがなく、母が帰る前日にみんなで海水浴に行っていた時に、しばしの別れが悲しくて、母の膝の上で思わず涙がこぼれてきてしまいました。それに気付いた母は、何をいうでもなく私の目元を掌で覆って、みんなに見えないようにしてくれました。あの時の母の手の感触を、今でもなんとなく覚えています。でも、母が帰ってしまった日、みんなが寝静まる中、寂しくてたまらなかった私は、思わず声を上げて泣いてしまったのです。それを目撃した祖父がみんなの前でバラしてしまい、母の配慮は水の泡となってしまいました笑。
今日、マッサージを受けながら思い出したエピソードです。マッサージ中はうつ伏せになっているので、私の涙は母の手を借りずとも、誰にも気付かれずに済みましたよ。








