ぼっち女子の徒然日記

50代おひとりさま。日常のこと、母のこと、徒然なるままに…

励ます人、寄り添う人

私は1年半ほど前に大病をしました。ステージ3と言われ、『死』という遠くにあったものが、急に目の前に迫って来ました。

認知症を患った母には余計な心配はかけられず、おひとり様の私は、入院に至るまでの諸々を、ほぼ一人で受け止めました。もちろん、友人知人や職場の方も、いろいろとサポートしてくれました。今でも感謝しています。

 

 

その当時、お付き合いをしていた方がいました。告知を受けたとき、その人に病気のことを話しました。話しながら、思わず涙が出てきました。とても怖かったのです。

その人は、「手術したら元気になるさ!」という言葉をかけてくれました。私を精一杯、励まそうとしてくれたのです。

それは決して間違いではありません。最終的にはその言葉しかないと思いますし、友達なら、それで良かったのでしょう。

でも私が、その人から最初に欲しかったのは、その言葉ではなかったのです。ただ黙って私の手を握って、私の隣で一緒にその状況を受け止めてもらいたかったのです。

 

その後しばらくして、その方とはお別れすることになりました。

最後に話をしたときに、私は当時の気持ちを伝えました、本当はこうしてほしかったのだと。

その人は私に言いました。「わからない…」と。なぜ自分の言動が、求めるものではなかったと言われるのか、理解ができないと。

 

 

 

強い人、そうでない人、世の中にはいろんな人がいます。

もしかしたら、以前の私は強い人のふりをして、そう振る舞っていたのかもしれません。

自分や家族の病気を経験して、心にも体にも傷が増えた今、私は『そうでない人』に寄り添える人間でありたいと思っています。


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