11月14日、今日は母の81歳の誕生日です。
母は今、施設に入っており、面会は週に一度のオンラインしか許されていないため、昨日の面会で一日早い『お誕生日おめでとう』を伝えました。
母はかろうじて、自分の誕生日は覚えていましたが、「何歳になる?」の質問には、「12歳?」とナゾの答え。
最近では施設の方に、「自分は100歳で、国会でお祝いをしてもらった」とか話してたみたいなのに…
母がこんなふうになってから、私は母のことを『時の旅人』だと思うようになりました。子どもの頃に戻ったり、自分の年齢をひょいと越えたかと思えば、亡くなったはずの祖母が生き返っていたり。
オンライン面会の後、施設に母の洗濯物を持って行ったときに、お誕生日プレゼントのカーディガンと小さなお花💐を届けました。
次のオンライン面会のとき、「あのカーディガン気に入ってくれた?お花はまだ咲いてる?」と尋ねたとしても、きっと母はピンとこないことでしょう。
私が幼稚園か小学校低学年のときに、母の誕生日に手紙を書いたことを覚えています。
その手紙には、『◯◯歳のお母さん』と、何十歳か刻みで母の姿を描くと同時に、「いつまでも長生きしてください」と書きつつ、100歳になった母は、布団に横たわり顔に白い布を掛けられ、枕元にはお線香の煙が立ち上っていました。あの頃の私にとって、100歳は宇宙の果てくらい遠かったのでしょう。
今日は母の誕生日を祝って、母が昔よく食べていたモンブランのショートケーキをいただきました。
母はモンブランが好きだったのか、はたまた、他のケーキよりもお安かったからなのか…もう知るすべはありません。
来年は直接会って、あなたの手を握りながら「お誕生日おめでとう」を言って、あなたの食べたいケーキでお祝いしましょうね😊