ぼっち女子の徒然日記

50代おひとりさま。日常のこと、母のこと、徒然なるままに…

幸せな一日

我が家は、父方祖母に地方公務員の父と専業主婦の母、そして兄と私の3世代5人家族でした。

とりたてて不幸というわけではなく、傍目に見れば恵まれた家庭だったのでしょうが、父はいつもピリピリしており、顔を合わせればすぐにケンカを始める私たち兄妹に「ダマレ❕」しか言わないし、いわゆる嫁姑問題もうっすらと存在し、その間に私が挟まれるという、心から安心して過ごせる家庭ではありませんでした。親子だけで仲良く色んな所に旅行にいく友達家族を羨ましく眺めたものです。

そんな我が家でしたが、たった一日だけ、幸せな記憶があります。

あれはたしか、私の高1の誕生日だったと思います。兄は大学進学で家を出ており、祖母も何らかの理由で家におりませんでした。私たちは近所のお寿司屋さんに行くことになりました。片道徒歩10分ほどのお店に少しだけおめかしして出かけ、親子3人、穏やかに、他愛もないおしゃべりしながら楽しい時間を過ごしました。何より、いつもイライラしている父がご機嫌だったのを覚えています。フツーの家庭って、いつもこんな感じなのかな…とか、これを『幸せ』て言うなかな…とか、そんなことを思ったような気がします。

こんな家族の幸せを感じた日は、後にも先にもこの日一日だけだった気がします。本当は忘れてるだけなのかもしれませんが。

何気ない一日過ぎて、うまく伝えられませんね💧

父が亡くなる前に伝えるの、忘れてたな…

あの日は嬉しかったよ、幸せだったよ

ありがとう