ぼっち女子の徒然日記

50代おひとりさま。日常のこと、母のこと、徒然なるままに…

ヤサシソウだから…

 

昨日は11月11日、『独身の日』でしたね。

独身歴50年としては、この記念すべき日にブログを書きたいと思っていたのに😢…です。『介護の日』でもあったのか…知らなかった。

 

独身の日に、独身の私は、仕事帰りに独りで街を歩いていました。

突然、若いアジア系の女性が話しかけてきました。「スミマセン、オネガイガアリマス…」と言って、手書きのメモを見せてきました。

そこには、『私は留学生です。ヴェトナムから来ました。生活が苦しくて困っています。これを買って助けてください』みたいなことが書いてあり、同時にお菓子やチョコの入った紙袋を見せられました。

そして、彼女は私に向けて、「ヤサシソウ」という言葉を添えました。

 

 

 

 

 

「またきたか…」

 

最初にこの言葉が浮かびました。

 

私には「ヤサシソウ=ダマシヤスソウ」に聞こえます。

騙された、は言い過ぎですが、私は断ることが苦手だったり、他人にいい顔しがちで、よくカモ🦆にされきました。

 

大学生の時に、新聞の勧誘をきっかけに犯罪に巻き込まれそうになったこともありました。

大人になってからも、韓国語を習っていたことがあるのですが、その先生がブティックで働き始めたという時にお店に呼び出されました。

「貴方に似合う服、探してあげるから!」と身に覚えのない依頼を勝手に受けられ、7万円近くするコートを売り付けられました。

先生のグイグイと師弟関係から断れずに買わされた挙げ句、『私も買ってもらってありがとうだけど、貴方も似合う服見つけてもらって私に感謝しなくちゃネッ❕』と、予想外の方向から謝意を求められました。

その時、友人と2人で習いに行っていたのですが、呼び出されたのは私だけ💧

 

 

これ以外にも、同種の数々のトラウマを抱えた私は、この『疑惑の留学生とお菓子』という難題をどうすべきか、悩みました。

「どこの大学?」「その日本語学校はどこにあるの?」「なんでここに売りに来たの?」など、その人が私に嘘をついている証拠を見つけ出し、断る理由を探そうとしました。その間も、彼女は私に向けて「ヤサシソウ」を繰り返します。

 

理由なんかなくても、ただ断りゃいいだけなのです。買う義理なんてどこにもないし、しかも、どう考えても一袋300円するかしないかのお菓子を500円で売っているのです。そして、そんなに欲しくもない。

 

これからは、私の脳内会議です。

「本当に留学生だったら?」「何であれ、生活に困っているのは事実じゃない?」「これから日本で頑張ってくれるかもしれない」「『ヤサシソウ』を真に受けてる訳じゃない!」「一袋500円、三袋で1,000円ていっても、三袋も要らないし…」

 

首脳会議の結果、一袋だけ頂くことにしました。

それが、これ。一袋500円❕1個あたり100円。2個食べちゃったけど。サイズ感わかりにくいですが、チロルチョコより二周り大きいくらいです。


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別れ際、私は精一杯の言葉を絞り出しました。

 

「勉強頑張ってね」

 

(「何度も言うけど、『ヤサシソウ』に騙された訳じゃないからね」)

 

こんな自分を抱きしめてあげたい、独身の日の夜でした。