あれは今から30年前の、私が大学2年生の冬の出来事でした。
私は部員10名ちょっとの極小サークルに入っていました。
その年の冬休み、予定になかった突然の冬合宿の誘いがあり、都合のついた4~5人のみが参加しました。
合宿先は山梨県のどこだったか…東京から車で向かうと、そこは一面の銀世界でした❄️
みんなで雪原を歩いていると、1年生女子が2メートルほど前方を歩く3年生男子の背中に向かって、ふざけて雪玉を投げました。私は内心【えっ?そんなことする?先輩だぜ⁉️】と驚いたのですが、その先輩の反応はにこやかでした。
【マジ?OKなのね!】と解釈した瞬間、私も便乗&悪乗りして、その先輩に雪玉を投げつけました。
すると、どうでしょう?その先輩は勢いよく私の方を振り返ると「なにすんだよ💢💨」と苛立ちを露にしました。いや、怒られました。
【なんで?なんで私だけ怒られるの??】頭の中はプチ・パニックでした。確かに彼女は私より可愛いし女子度も高いけど、だからって私の方が年は近いし、なんなら先輩との付き合いは私の方が長いし、仲も良いはずなのに…何故?なぜ??ナゼ???
この疑問は、山梨の雪の中に埋めて帰りました。
それから約5か月後の、これまたサークルの春合宿の時に、私の疑問は解決しました。
実は、2人はみんなに内緒で付き合っていたのです…少人数サークルゆえ、みんなに公表すると『あの2人は付き合ってるから』と距離を置かれることを心配して…そして、合宿中に勃発した大痴話ゲンカという思わぬ形で、その事実は明るみになったのです。
そうですね、その作戦、成功しましたね。まさに私、先輩との距離感誤って、雪玉ぶつけちゃいましたから💧
その後、彼女と別れた先輩と私との距離は、先輩が酔っ払っては彼女のことを思い出して、辛くなる度に私に泣き言電話をかけてくるという、いびつな形での縮まり方をしました…
雪玉投げるときは、ちゃんと相手との距離測ってからね😁